ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #30

商品を販売しても1円もお金が入らないお店の正体。日本進出 b8taの最新店舗を体験

前回の記事:
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顧客体験データを出品者に渡すことで収益を得るモデル


 RaaS(Retail as a Service:サービスとしての小売)の先駆けであるb8taが8月1日に日本初の店舗を出しました。筆者は7月28日の記者発表会にも参加させていただきましたので、米国と日本での違いと、今後の予想を書いていきたいと思います。

 b8taの店内には、スタートアップ企業がつくったハードウェア製品など、さまざまなイノベーティブな商品が並んでいます。店舗に在庫のある商品は、その場で購入できます(日本でも店頭に並ぶ商品の85%は購入可能とのことです)。しかし、商品を販売してもb8taには1円もお金が入りません。商品が売れなくてもマネタイズできる、新しい業態の店舗なのです。
 
筆者である郡司氏が、「RaaSの最新動向」についてb8taの北川氏とFABRIC TOKYOの森雄一郎氏に迫るセッションをマーケティングフォーラム「ネプラス・ユー」でオンライン開催します。詳細は、こちらをご覧ください。

 b8taのミッションは、商品を売ることではなく、「リテールを通じて人々に“新たな発見“をもたらす」ことです。店内での顧客体験データ(滞在・接客やりとりなど)を出品者であるメーカーに渡すことで、出店料として収益を上げています。



 b8taの店には、平台に商品とタブレットが並んでいます。そして、店舗天井に取り付けられた2種類のカメラによって、各商品における顧客の通過数や滞在時間、属性データ(性別・年代)を取得しています。

 取得したデータは、メーカーが専用のダッシュボードで確認できる仕組みになっています。b8taは商品を販売して利益を上げるのではなく、「テストマーケティングの場」としての価値とリアル接点での顧客行動データを出品料という定額で販売しているのです。したがって、ショールームや不動産業とも異なります。

 なお、カントリーマネージャーの北川さんとは、以前本連載で対談させていただきましたので、ご興味のある方はこちらをご覧ください。
 

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